HOKUSAIでいちばん気になったこと（ちょっとネタバレあり）

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はい！こんにちは！

TED尾崎です。

本日は葛飾北斎の映画

HOKUSAIを見てきました。

面白いっちゃ面白いんだけど

話が飛び飛びで

無理くりなところがあったので

せっかくの名優の演技が

意味不明なものになっていたり

私の読解力が足りないだけ

かもしれねーすけど。

前半から中盤にかけて

歌麿、写楽に刺激されて

”化けた”北斎がなんか面白い

ことしでかすんじゃないかという

流れは一気に断ち切られ

若い北斎から

いきなり老人の北斎になって

それならそれで後半はいよいよ

田中泯の登場で

画狂老人卍となって

面白くなるんじゃないかと

期待していたけどそこには触れず

なんとなく消化不良の映画でした。

前半の阿部ちゃんや玉木宏と

もっとからんでいけば

映画としては

もっと面白くなるんだろうけど

あまり創作はできないんでしょうかね。

僕がこの映画を見ていて

一番気になったのは

目利きというやつで

何かが上手いとか

名人とか言われる人は

作品に心が入っているから

なんてのが良く言われるけど

それを見るものが

どうすればわかるんだろう

といつも不思議に思うのです。

これは陶芸でも

彫刻でもそうで

見た目がきれいでも

「心が入っていない」とか

なんでわかるの？

という感じです。

絵でもどうやらまんま写したように

描いてはダメで

いや、それはそれで良いんだろうけど

あまり評価されない感があります。

この映画でも初期の北斎が

その部分でかなり追い詰められます。

写楽も

「役者があんな大げさな表情をするかい？」

と問われて

「私の目には役者の心が見えるんです。

それを描いているだけなんです」

と答えるシーンがありましたが

自分にしか見えないものを描くってことが

この映画のひとつの主題になっています。

そしてそれを阿部寛のような目利きが

見出してスターダムをのし上がらせていく

なんというか

商売人としては北斎の創作よりも

その目利きの秘密を知りたいものです。

これは芸術の世界だけじゃなく

世の中のあらゆる商品がそうで

靴でもそれが

売れるかどうかわからない

のだけれでも

でも見える人には見えている

というか

腕利きバイヤーは

ちゃんと売れるものを仕入れている

ある程度それは

多くの人の心が見えたり

社会の動きとか流れとか

見えたりしないと

つかめないんだろうけど

その「人には見えない何かが見える人」

が目利きってものなんだろうなと

思うのです。

なんだかとんでもないほうに

話が行っちゃいましたが

商売人として

一番意識しなければいけないものを

この映画から学んだと

感じている次第でございます。

では、また明日！

TED