こだわるよりも相手のための店でありたいリーガル岡崎店です。

Tweet

はい！こんにちは！

TED尾崎です。

手間ひまをかけて

作ったり扱ったりするお店で

よく使われる言葉に

「こだわりの」というのが

ありますが

飲食店であれば

こだわりの塩とか

こだわりの素材とか

物販であれば

こだわりの製法とか

「こだわり」という言葉が

安易に使われすぎて

最近は見かけたら

ちょっと胡散臭く感じています。

なんというか

年寄りの一人暮らしに

「オレオレ、俺だけど～」

と電話がかかってきたときのような

警戒感というか

見た瞬間に心の警鐘が鳴るんですね。

「本当にこだわっているのか～？」

とアマノジャクな私は

考えてしまうわけで

「ちょっとお高めな塩や素材を

市場で買ってきただけじゃないの～？」

と。

実際、本当に手間ひまをかけて

作ったり売ったりしている店も

あるんでしょうけど

その手間ひまの部分が

見えなかったりすると

すぐに警報がなるんですよ。

先日

とある会席で

「利尻の昆布を6時間67度の温度で煮出して

マグロのけずり節をぱらりとかけて

なんとかかんとか～」（覚えていない）と

料理長自らが説明してくれた

ダシ汁というのを

飲ませていただきましたが

確かにスッキリとして美味くて

「ほんだし」とは違うな～くらいの

バカ感想でしたが

そこまで説明してはじめて

「こだわっている」と認定される

のではないかと思うのですね。

多分そのお店は普段からそのダシ汁を

使っているのでしょうけど

説明されなければわからないし

バカ舌のわたしは

そういう説明をされなければ

「ちょっといい鰹節を使っているのかな」

くらいの認識にしかならないでしょう

それでも本当にこだわっているお店は

「こだわっている」

とあえて書かないものなんだろうな

などと思いつつ説明を聞いていました。

リーガル岡崎のお店は

あたり前ですが

同じ品番なら同じ工場で作られた

全国どこで買っても同じものを

売っているので

店頭で「こだわっている」とは

書けませんが

フィッティングには

「まあまあこだわっている」

と言って良いかもくらいには

意識して接客しています。

でも木型づくりからやっている

わけではなく

本格的な靴作りからやっている

靴屋さんにはどうしても

かなわないので

「こだわりの靴屋」とは

口が裂けても言えませんけど

ただ自分たちにできることには

プライドを持って

お店は続けていきたいなと

考えています。

ああ、そうか！わかった。

なんというか「こだわり」というのは

買う側じゃなく売る側の心の内側

の問題であって

それを安易に表に出すということは

誰かに評価してもらいたいだけで

本当はこだわっていない可能性が高い

と思えてしまう

ということなのだろうなあ。

というわけで

当店はこだわっているというよりも

お客様のことを考えて

お店をやっている靴屋です。

では、また明日！

TED